1冊でわかる光皮膚科―皮膚科医に必須のPhotodermatology (皮膚科サブスペシャリティーシリーズ)

皮膚科医に必須のphotodermatology
ゲスト編集
森田明理(名古屋市立大学教授)
B5変型判・242頁・4色刷
2008年4月14日発行
定価 12,600円(本体 12,000円)
ISBN978-4-8306-3451-2

この本の内容

熟練した皮膚科医のみでなく,皮膚科医ならば誰でも光線治療ができるように,今までにないまったく新しい観点から企画を練った,画期的な1冊である.光皮膚科の最先端の内容から,日常生活に必要な注意,さらには「明日から光線療法をはじめる」ということに特に重きをおいて,豪華執筆陣がビジュアルに解説した.気になる話題を「ミニレクチャー」「コラム」で取り上げ,どこからでも楽しく読めるような工夫が凝らされている.この1冊で,日常診療の幅がぐっと広がり,皮膚病変を診る愉しみが倍増するであろう.
☆図版81点,表組62点,写真130点

【シリーズの特色】
スペシャリストに匹敵する知識と技法を効率的に把握できるよう,初歩から熟練の域に到達するまでを系統的かつ親身に伝授するシリーズ.指導者がいなくても,専門外来を立ち上げることも可能なように,実践的な診療のコツまでをビジュアルに解説.気になる話題を「ミニレクチャー」「コラム」で取り上げ,どこからでも楽しく読めるような工夫が凝らされている.

▽シリーズ常任編集
 宮地良樹(京都大学教授)
 清水 宏(北海道大学教授)

▽〈皮膚科サブスペシャリティーシリーズ〉シリーズ既刊
 1冊でわかる光皮膚科(2008年4月刊)
 1冊でわかる皮膚真菌症(2008年4月刊)
 1冊でわかる性感染症(2009年4月刊)
 1冊でわかる皮膚病理(2010年4月刊)
 1冊でわかる皮膚がん(2011年2月刊)

主要目次

I.Photodermatology 必須の基礎知識
 1.光を知る
 2.光と皮膚
 (1)紫外線と皮膚の細胞
   (1)紫外線と角層
   (2)紫外線と表皮角化細胞
   (3)紫外線とメラノサイト
   (4)紫外線と抗原提示細胞
   (5)紫外線と真皮
 (2)光線と皮膚をめぐるキーワード
   (1)サンバーンとサンタン
   (2)光アレルギー,光毒性とは
   (3)光老化
   (4)光発癌
   (5)光免疫
   (6)DNA損傷と修復
 3.Photodermatologyの臨床に必要な機器
 (1)光線過敏症の検査,光線治療に必要な光源と機材
 (2)紫外線線量をはかる機械
 4.検査方法
 (1)光線過敏症を疑ったらまずどんな検査をする?
 (2)MED,MPDとは?
 (3)照射試験とは?
 (4)光パッチテストはどのようにすべきか
 5.サンプロテクション
 (1)サンスクリーン
 (2)太陽紫外線を防御する布と衣服
II.これだけは知っておきたい光線過敏症
 1.光線過敏症を疑ったら
 (1)外来で、どういう時に光線過敏症を疑うか
 (2)光線性皮膚疾患の分類
 (3)光線過敏症─アルゴリズムから考える光線過敏の診断
 2.代表的な光線過敏症
 (1)色素性乾皮症
 (2)代謝異常
   (1)ポルフィリン症
   (2)ペラグラ
   (3)薬剤性光線過敏症
   (4)光接触皮膚炎(起こしやすい物質)
   (5)日光蕁麻疹
   (6)慢性光線性皮膚炎(chronic actinic dermatitis)
   (7)多形日光疹(polymorphic light eruption)
   (8)種痘様水疱症
   (9)光線過敏を生じる膠原病
   (10)光線が悪化因子となる皮膚疾患
III.これだけは知っておきたい光線治療
 1.光線治療を明日からはじめるには?
 2.光線治療の適応
 3.光線治療の実際
 (1)PUVA療法
 (2)ナローバンドUVB療法
 (3)UVA1
 (4)Photodynamic therapy(PDT)
 (5)その他の光線治療
 4.光線治療の施設紹介
索引