皮膚病理イラストレイテッド①炎症性疾患/学研メディカル秀潤社

皮膚病理イラストレイテッド①炎症性疾患/学研メディカル秀潤社

内容説明
月刊ヴィジュアルダーマトロジーの人気連載を単行本化.皮膚科医が知っておくべき病理所見用語の定義と本当の意味を知り,使いこなすための教書.著者自身が描く,理解を大幅に助ける,美麗かつ詳細なイラストにも注目.
内容(「BOOK」データベースより)
好酸球浸潤、巨細胞、空胞変性、萎縮…「なんとなく」が「はっきり」にかわる。著者入魂の精緻なイラストが語る皮膚病理の決定版。
著者について
今山修平クリニック&ラボ 代表
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
今山/修平
1975年九州大学医学部卒業。1976年九州大学大学院医学研究科解剖学。1980年九州大学付属病院皮膚科助手。1986年Yale University。1988年九州大学付属病院皮膚科講師。2001年国立病院九州医療センター皮膚科・アレルギー科医長。2007年今山修平クリニック&ラボ代表。現職、今山修平クリニック&ラボ代表、九州大学非常勤講師(解剖学)、久留米大学非常勤講師(解剖学)。1985年日本皮膚科学会賞(皮膚微小血管とその周皮細胞の機能の研究)、1993年日本臨床電子顕微鏡学会学術奨励賞(細胞表面に発現される分子の局在と機能の研究)等、受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


最近の新書でオススメの一冊の紹介です。
皮膚病理イラストレイテッド1炎症性疾患はオススメの一冊です。
専門医試験前の方にも、専門医試験後の方にも、皮膚病理が苦手な方にも、皮膚病理が得意な方にも、オススメの一冊です。

ぜひ、一度見てください。

皮膚病理イラストレイテッド〈1〉炎症性疾患

皮膚病理イラストレイテッド〈1〉炎症性疾患

救急外来皮膚診療スキルアップ−皮疹・熱傷・外傷

中村猛彦・桑原 謙
熊本赤十字病院
ISBN978-4-902470-14-7
定価 2,520円 本体(2,400円+税5%)
A5 160頁 2色/写真カラー
皮膚の異常を訴えて救急外来を訪れる患者はかなり多い。しかし時間外の外来診療に、皮膚科の専門医がきわめて少なく、往々にして救急担当医が対応することになる。本書はその際に役立つよう、皮膚科専門医と救急医のコラボレーションによって著された。心構え、問診、診察法、記載法、頻用処方薬などの総論的解説から、各部位別診察法、さらには熱傷・外傷群にいたるまで、非専門医に理解できるよう丁寧に解説した。特に皮膚所見はすべてカラー写真を多用して一目で分かるよう配慮している。さらに皮膚疾患においてきわめて重要なハイリスク例の見分け方、患者への説明法、所見の記載法などもついても実際例を示してていねいに紹介している。

はじめに
1.本書がめざすもの/2.本書がめざすもの
診療前の心がまえ
1 皮膚の機能を 3 つに大別しよう/2 重症度の評価は救急診療で必須である/3 主訴の背景をとらえる!/4 ER 診療でのポイント
1. 患者の持つ特性への配慮/2. 疾患そのものへの対応/3. 疾患のおよぼす影響に関して
1章 主訴(問診表)から何を考えるか
代表的訴えと考えられる対応
1 かゆい/2 痛い/3 発疹ができた/4 ケガをした/5 やけどをした/6 蕁麻疹ができた/7 水虫、ヘルペス
2章 診察のしかた
医療面接(ていねいな面談はストレス緩和としても有用!)−1. いつごろから/2. どの部位に?/3. どのような皮疹か?/4. 自覚症状は?/5. 思い当たるきっかけは?/6. この症状で心配な点、不安な点は?/7. 小児の場合の注意
視診、触診、記載(面接で得た情報と統合:皮疹と部位を確定)−1. 色だけの変化:斑/2. 隆起性病変:炎症性、腫瘍性変化/3. 創傷:深さと性状
3章 頻用処方薬を知る
外用薬−1. 創傷用/2. 炎症用/3. その他
抗アレルギー薬
消炎鎮痛薬
副腎皮質ホルモン(ステロイド
抗生物質
4章 皮膚炎,紅斑群の診療
診察、記載−1. 皮疹の分布、広がり/2. 皮疹の性状
主訴、診察所見から診断名決定(中毒疹と蕁麻疹は共通部分あり)−1. 中毒疹/2. 蕁麻疹/3. 接触皮膚炎
ハイリスク例:重症型中毒疹
処置、処方(成人例:専門医再受診まで)−1. 中毒疹/2. 蕁麻疹/3. 接触皮膚炎
患者説明(専門医への再受診を前提に)−1. 中毒疹の場合/2. 蕁麻疹の場合/3. 接触皮膚炎の場合
5章 熱傷群の診療
診察、記載
診断名決定(「熱傷」だけでなく、必ず受傷部位記載を!)
ハイリスク例
処置、処方(専門医再受診まで)−1. 処置/2. 検査は一般に不要/3. 処方/4. 説明
6章 頭部顔面外傷群の診療
診察、記載
主訴、診察所見から診断名決定−1. 主訴/2. 視診/3. 注意!
ハイリスク例
処置、処方(専門医再受診まで)−1. 洗浄、消毒/2. 麻酔/3. 縫合/4. 外用、被覆/5. 処方
患者説明(処置前と後の 2 回説明! 処置についてのインフォームドコンセントも得ること!)−1. 単純な切創/2. 挫創の場合/3. 皮膚欠損の場合/4. 弁状剥脱創の場合
7章 その他外傷群の診療
診察、記載
主訴、診察所見から診断名決定−1. 受傷部位を明記すること/2. 視診/3. 注意!
ハイリスク例
処置、処方(専門医再受診まで)−1. 消毒、洗浄:必要物品/2. 縫合/3. 外用、被覆/4. 処方
患者説明(処置前と後の 2 回説明! 処置についてのインフォームドコンセントも得ること!)−1. 単純な切創/2. 挫創/3. 皮膚欠損/4. 弁状剥脱創
8章 感染症群の診療
診察、記載
主訴、診察所見から診断名決定−1. 水疱(膿疱)グループ/2. 紅斑グループ
ハイリスク例
処置、処方(専門医再受診まで)−1. 水疱(膿疱)グループ/2. 紅斑グループ
患者説明(不確定なものとして専門医への再受診を前提に)−1. 水疱グループ/2. 紅斑グループ
9章 爪疾患群の診療
診察、記載
主訴、診察所見から診断名決定
ハイリスク例
処方−1. 痛み対策/2. 感染対策/3. 機能代
患者説明−1. 痛みの処置/2. 感染対策/3. 指先の保護
■重症熱傷チャート
■受傷部位スケッチ
■重症熱傷チャート記入の手引き

救急外来皮膚診療スキルアップ―皮疹・熱傷・外傷 (CBRレジデント・スキルアップシリーズ)

救急外来皮膚診療スキルアップ―皮疹・熱傷・外傷 (CBRレジデント・スキルアップシリーズ)

今日の皮膚疾患治療指針 第3版

今日の皮膚疾患治療指針 第3版
斎田 俊明 (編集), 宮地 良樹 (編集), 塩原 哲夫 (編集), 渡辺 晋一 (編集)
本書で取り上げる内容は、日常診療でしばしばみられる疾患や、専門知識を必要とする疾患を中心とするが、ごく稀にしか遭遇しない疾患でもまた専門医のアドバイスを必要とすると考え、重要なものはできるだけ記載した。皮膚疾患の診断には視診が不可欠であることに鑑み、カラーおよびモノクロの臨床写真を多数掲載するとともに、本文も各疾患、項目に通暁したベテランの専門医により診療のコツ、とくに実地に役立つ治療法を解説した。疾患項目の他に、皮膚科以外の医師にも役立つようプライマリ・ケアのための鑑別診断のポイントや、治療法の最近の進歩・遺伝相談、心身症など多面的に章をおこし、皮膚科および関連する専門領域のかたにお願いして最新の知見をわかりやすく記述した。
「BOOKデータベース」より

内容(「MARC」データベースより)
皮膚に関連するあらゆる疾患と項目を収載、実地診療に役立つ最新情報を具体的かつコンパクトに記述する。急速に進展する皮膚科学の新知見を盛り込み、「患者説明のポイント」の充実や携帯化をはかった、97年刊に次ぐ第3版。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
斎田 俊明
信州大学教授

塩原 哲夫
杏林大学教授

宮地 良樹
京都大学大学院教授

渡辺 晋一
帝京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

[目次]
プライマリケアのための鑑別診断のポイント
皮膚科の主な検査法
皮膚科の主な治療法
湿疹・皮膚炎とその類症
蕁麻疹
紅斑
紫斑
角化症
炎症性角化症
水疱症〔ほか〕
「BOOKデータベース」より
単行本: 789ページ
出版社: 医学書院; 第3版 (2002/06)
ISBN-10: 4260133551
ISBN-13: 978-4260133555
発売日: 2002/06
商品の寸法: 20.8 x 14.6 x 3.6 cm


今日の皮膚疾患治療指針(第3版)
編集:斎田 俊明/塩原 哲夫/宮地 良樹/渡辺 晋一
判型 A5
頁 832
発行 2002年06月
定価 16,800円 (本体16,000円+税5%)
ISBN978-4-260-13355-5
書 評 / 目 次
定評ある「今日の治療指針」の皮膚疾患専門版
“皮膚は内臓を見る鏡である”といわれ,皮膚科だけでなく内科・外科・小児科の医師も皮膚疾患に対する知識は必須である。本書は『皮膚疾患診療の百科事典』として好評だった書の改訂第3版。コンパクトなA5判にして日常診療に一層役立つようにした。すべての皮膚疾患に対応できる544項目を,196人の専門医が解説。
書 評

コンパクトに集約された皮膚疾患診療のエッセンス
書評者:藤本 亘(川崎医大教授・皮膚科学)

◆拡大する社会の疾病構造の変化に伴う皮膚科の治療対象

 このたび,『今日の皮膚疾患治療指針』の第3版が,第2版の出版から6年ぶりに全面改訂され刊行された。この6年という年月の間,皮膚科学の進歩・発展にはめざましいものがある。新しい検査法・治療法が,次々と登場してきたばかりではなく(ダーモスコピー,デスモグレインELISAからタクロリムス外用剤・ビタミンD外用剤,光線化学療法,sentinel node biopsy,ケミカルピーリングまで),これまであいまいであった病態が,新しい視点から解明されるようになり(種痘様水泡症からdrug-induced hypersensitivity syndromeまで),新知見の集積に伴い疾患分類がより詳細になるとともに皮膚科が治療の対象とする疾患も,社会の疾病構造の変化に伴って拡大し続けている(NK細胞リンパ腫から緩和ケア,褥瘡,しみ,しわ,まで)。1人の皮膚科医がそのすべての領域に精通しているという時代は,とっくに終わっているように筆者には思えるが,良医たらんと欲すれば,無責任な経験主義ではなく,根拠のある診断法や治療法を用いて診療を行なうべきであろう。そのための「指針」が今回,新たな4名の編集担当者によって本書に提示されていると思う。

◆ソフトカバーでハンディに

 第3版を手にして驚いたのは,B5判ハードカバーからA5判ソフトカバーのハンディサイズに変わったことである。実際,PC,周辺機器とその他もろもろの書類で占められた机の上に広げてみると,大きな本でないほうが都合がよいことがわかる。 頁をめくってみる。「プライマリケアのための鑑別診断のポイント」は,144枚にもおよぶ皮膚疾患のカラー写真を使って鑑別疾患を解説してあり,皮膚科研修医や皮膚科を専門としてはいないが,「真摯に」皮膚科を勉強しようという他科の医師に重宝するであろう。「鑑別診断」に続く「検査法」には,生検,ダーモスコピー,コンピュータ利用法,分子生物学的検査法などの項目が新たに追加され,「治療法」にも保湿外用剤,BRM,サイトカイン,皮膚悪性腫瘍の効果判定基準,美容的理学療法など新しい項目が登場している。

EBMが要求される診療現場を想定した心憎い配慮

 疾患別の項目を読み進んでみると,ちまたに氾濫する「マニュアル本」とは異なり,実践的な検査・治療に力点をおいた「皮膚科の教科書」をめざしたと思われる編者らのスタンスがみえてくる。すなわち,最新のサイエンスの成果が圧縮された[病因・発生機序]に続き,[必要な検査],[診断のポイントと治療方針]など診療に際して留意すべき点が解説された後に,[治療法]が示されている。さらに多くの疾患において[患者説明のポイント]をつけるなど,インフォームド・コンセントEBMが要求される診療の現場を想定した心憎いまでの配慮がほどこされている。
 薬疹は独立した章を設けられ,重症薬疹やdrug-induced hypersensitivity syndromeの記載が充実しているのはうれしい。色素性乾皮症が専門医レベルの記載となっているのは,この数年の進歩の著しいことを物語っている。もっともステロイド剤内服による治療の際には,ビスフォスフォネートによる骨粗鬆症の治療にも触れてほしい,腫瘍性紅皮症があって腫瘍随伴性天疱瘡の記載がない,など細かな点で補足したいことがないわけではない。しかし,それらを差し引いても,やはり座右の書として買っておきたい本であることに変わりはない。
http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=4870


目 次

1 プライマリケアのための鑑別診断のポイント
2 皮膚科の主な検査法
3 皮膚科の主な治療法
4 湿疹・皮膚炎とその類症
5 蕁麻疹
6 紅斑
7 紫斑
8 角化症
9 炎症性角化症
10 水疱症
11 無菌性膿疱症および関連疾患
12 膠原病とその類縁疾患
13 脈管性皮膚疾患
14 代謝異常症
15 皮膚萎縮症
16 皮膚形成異常症
17 非感染性肉芽腫症,脂肪織炎
18 薬疹
19 物理・化学的皮膚障害
20 色素異常症
21 母斑,母斑症
22 上皮性皮膚腫瘍
23 神経堤起源性皮膚腫瘍
24 間葉系皮膚腫瘍
25 リンパ・造血組織系皮膚腫瘍
26 ウイルスおよびリケッチア性疾患
27 細菌性疾患
28 真菌・原虫疾患
29 性感染症
30 動物性皮膚疾患
31 汗・皮脂の異常
32 毛髪・爪の異常
33 粘膜疾患
34 内臓病変と皮膚病変
35 皮膚疾患の遺伝相談
36 皮膚心身症
37 付録

今日の皮膚疾患治療指針

今日の皮膚疾患治療指針

[rakuten:book:11069861:detail]

今日の皮膚疾患治療指針 第3版

今日の皮膚疾患治療指針 第3版
斎田 俊明 (編集), 宮地 良樹 (編集), 塩原 哲夫 (編集), 渡辺 晋一 (編集)
本書で取り上げる内容は、日常診療でしばしばみられる疾患や、専門知識を必要とする疾患を中心とするが、ごく稀にしか遭遇しない疾患でもまた専門医のアドバイスを必要とすると考え、重要なものはできるだけ記載した。皮膚疾患の診断には視診が不可欠であることに鑑み、カラーおよびモノクロの臨床写真を多数掲載するとともに、本文も各疾患、項目に通暁したベテランの専門医により診療のコツ、とくに実地に役立つ治療法を解説した。疾患項目の他に、皮膚科以外の医師にも役立つようプライマリ・ケアのための鑑別診断のポイントや、治療法の最近の進歩・遺伝相談、心身症など多面的に章をおこし、皮膚科および関連する専門領域のかたにお願いして最新の知見をわかりやすく記述した。
「BOOKデータベース」より

内容(「MARC」データベースより)
皮膚に関連するあらゆる疾患と項目を収載、実地診療に役立つ最新情報を具体的かつコンパクトに記述する。急速に進展する皮膚科学の新知見を盛り込み、「患者説明のポイント」の充実や携帯化をはかった、97年刊に次ぐ第3版。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
斎田 俊明
信州大学教授

塩原 哲夫
杏林大学教授

宮地 良樹
京都大学大学院教授

渡辺 晋一
帝京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

[目次]
プライマリケアのための鑑別診断のポイント
皮膚科の主な検査法
皮膚科の主な治療法
湿疹・皮膚炎とその類症
蕁麻疹
紅斑
紫斑
角化症
炎症性角化症
水疱症〔ほか〕
「BOOKデータベース」より
単行本: 789ページ
出版社: 医学書院; 第3版 (2002/06)
ISBN-10: 4260133551
ISBN-13: 978-4260133555
発売日: 2002/06
商品の寸法: 20.8 x 14.6 x 3.6 cm


今日の皮膚疾患治療指針(第3版)
編集:斎田 俊明/塩原 哲夫/宮地 良樹/渡辺 晋一
判型 A5
頁 832
発行 2002年06月
定価 16,800円 (本体16,000円+税5%)
ISBN978-4-260-13355-5
書 評 / 目 次
定評ある「今日の治療指針」の皮膚疾患専門版
“皮膚は内臓を見る鏡である”といわれ,皮膚科だけでなく内科・外科・小児科の医師も皮膚疾患に対する知識は必須である。本書は『皮膚疾患診療の百科事典』として好評だった書の改訂第3版。コンパクトなA5判にして日常診療に一層役立つようにした。すべての皮膚疾患に対応できる544項目を,196人の専門医が解説。
書 評

コンパクトに集約された皮膚疾患診療のエッセンス
書評者:藤本 亘(川崎医大教授・皮膚科学)

◆拡大する社会の疾病構造の変化に伴う皮膚科の治療対象

 このたび,『今日の皮膚疾患治療指針』の第3版が,第2版の出版から6年ぶりに全面改訂され刊行された。この6年という年月の間,皮膚科学の進歩・発展にはめざましいものがある。新しい検査法・治療法が,次々と登場してきたばかりではなく(ダーモスコピー,デスモグレインELISAからタクロリムス外用剤・ビタミンD外用剤,光線化学療法,sentinel node biopsy,ケミカルピーリングまで),これまであいまいであった病態が,新しい視点から解明されるようになり(種痘様水泡症からdrug-induced hypersensitivity syndromeまで),新知見の集積に伴い疾患分類がより詳細になるとともに皮膚科が治療の対象とする疾患も,社会の疾病構造の変化に伴って拡大し続けている(NK細胞リンパ腫から緩和ケア,褥瘡,しみ,しわ,まで)。1人の皮膚科医がそのすべての領域に精通しているという時代は,とっくに終わっているように筆者には思えるが,良医たらんと欲すれば,無責任な経験主義ではなく,根拠のある診断法や治療法を用いて診療を行なうべきであろう。そのための「指針」が今回,新たな4名の編集担当者によって本書に提示されていると思う。

◆ソフトカバーでハンディに

 第3版を手にして驚いたのは,B5判ハードカバーからA5判ソフトカバーのハンディサイズに変わったことである。実際,PC,周辺機器とその他もろもろの書類で占められた机の上に広げてみると,大きな本でないほうが都合がよいことがわかる。 頁をめくってみる。「プライマリケアのための鑑別診断のポイント」は,144枚にもおよぶ皮膚疾患のカラー写真を使って鑑別疾患を解説してあり,皮膚科研修医や皮膚科を専門としてはいないが,「真摯に」皮膚科を勉強しようという他科の医師に重宝するであろう。「鑑別診断」に続く「検査法」には,生検,ダーモスコピー,コンピュータ利用法,分子生物学的検査法などの項目が新たに追加され,「治療法」にも保湿外用剤,BRM,サイトカイン,皮膚悪性腫瘍の効果判定基準,美容的理学療法など新しい項目が登場している。

EBMが要求される診療現場を想定した心憎い配慮

 疾患別の項目を読み進んでみると,ちまたに氾濫する「マニュアル本」とは異なり,実践的な検査・治療に力点をおいた「皮膚科の教科書」をめざしたと思われる編者らのスタンスがみえてくる。すなわち,最新のサイエンスの成果が圧縮された[病因・発生機序]に続き,[必要な検査],[診断のポイントと治療方針]など診療に際して留意すべき点が解説された後に,[治療法]が示されている。さらに多くの疾患において[患者説明のポイント]をつけるなど,インフォームド・コンセントEBMが要求される診療の現場を想定した心憎いまでの配慮がほどこされている。
 薬疹は独立した章を設けられ,重症薬疹やdrug-induced hypersensitivity syndromeの記載が充実しているのはうれしい。色素性乾皮症が専門医レベルの記載となっているのは,この数年の進歩の著しいことを物語っている。もっともステロイド剤内服による治療の際には,ビスフォスフォネートによる骨粗鬆症の治療にも触れてほしい,腫瘍性紅皮症があって腫瘍随伴性天疱瘡の記載がない,など細かな点で補足したいことがないわけではない。しかし,それらを差し引いても,やはり座右の書として買っておきたい本であることに変わりはない。
http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=4870


目 次

1 プライマリケアのための鑑別診断のポイント
2 皮膚科の主な検査法
3 皮膚科の主な治療法
4 湿疹・皮膚炎とその類症
5 蕁麻疹
6 紅斑
7 紫斑
8 角化症
9 炎症性角化症
10 水疱症
11 無菌性膿疱症および関連疾患
12 膠原病とその類縁疾患
13 脈管性皮膚疾患
14 代謝異常症
15 皮膚萎縮症
16 皮膚形成異常症
17 非感染性肉芽腫症,脂肪織炎
18 薬疹
19 物理・化学的皮膚障害
20 色素異常症
21 母斑,母斑症
22 上皮性皮膚腫瘍
23 神経堤起源性皮膚腫瘍
24 間葉系皮膚腫瘍
25 リンパ・造血組織系皮膚腫瘍
26 ウイルスおよびリケッチア性疾患
27 細菌性疾患
28 真菌・原虫疾患
29 性感染症
30 動物性皮膚疾患
31 汗・皮脂の異常
32 毛髪・爪の異常
33 粘膜疾患
34 内臓病変と皮膚病変
35 皮膚疾患の遺伝相談
36 皮膚心身症
37 付録

今日の皮膚疾患治療指針

今日の皮膚疾患治療指針

[rakuten:book:11069861:detail]

専門医をめざす皮膚科アセスメント2510問 目次

専門医をめざす皮膚科アセスメント2510問 目次

1 接触性皮膚炎,アトピー性皮膚炎,蕁麻疹 ,湿疹・痒疹群,光線過敏症など200問
接触皮膚炎 50問
アトピー性皮膚炎 40問
蕁麻疹 47問
湿疹・痒疹群、光線過敏症など 63問

2 母斑・母斑症, 先天症候群,人名症候群 200問

3 水疱症,角化症,膿疱症,苔癬反応200問
水疱症 70問
角化症(乾癬も含む)90問
膿疱症、苔癬反応40問

4 膠原病および類症200問

5 基礎・病態トピックス,真菌症,皮膚付属器疾患200問
基礎・病態トピックス75問
真菌症 53問
皮膚付属器疾患 72問

6 腫瘍,皮膚病理組織200問

7 ウイルス感染症,色素異常症 200問
ウイルス感染症 170問
色素異常症 30問

8 細菌感染症,STD(動物性疾患含む)200問
細菌感染症 145問
STD(動物性疾患含む)55問

9 薬疹・薬理作用,物理的疾患・代謝障害 200問
歯肉増生、歯肉腫脹、歯肉炎

10 総まとめ,他の皮膚疾患(肉芽腫,血管炎,紅斑症),治療学(650題)


11 セルフアセスメント症例問題(付録)(60題) (計2510題)

12 解答編 1
接触皮膚炎 50問
アトピー性皮膚炎 40問
蕁麻疹 47問
湿疹・痒疹群、光線過敏症など 63問

13 解答編 2 母斑・母斑症, 先天症候群,人名症候群 200問

14 解答編 3 水疱症,角化症,膿疱症,苔癬反応200問
水疱症 70問
角化症(乾癬も含む)90問
膿疱症、苔癬反応40問

15 解答編 4 膠原病および類症

16 解答編 5

17 解答編 6

18 解答編 7 ウイルス感染症,色素異常症 200問

19 解答編 8

20 解答編 9

21 解答編 10

22 解答編 11

皮膚病理組織診断学入門 改訂第2版

皮膚病理組織学の入門書のNO.1

皮膚病理組織診断学入門 改訂第2版
A Guide to histopathologic diagnosis of skin diseases
著者:斎田 俊明
出版社: 南江堂 (2009/02)
ISBN-10: 4524242333
ISBN-13: 978-4524242337
発売日: 2009/02
商品の寸法: 26 x 20 x 2.2 cm

皮膚病理学の基礎から理解し、適切な診断確定能力を習得できるよう構成された入門書の改訂版。皮膚構成の基本的事項から各疾患の病理組織所見、組織学的鑑別診断まで丁寧に解説。各論では大幅に疾患を追加し、150の疾患の病理組織写真および所見、組織学的鑑別診断を示した。各論の全疾患に臨床写真を提示し更なる読者の理解を促すことをめざした。オールカラー。
皮膚病理組織診断学入門 改訂第2版

―目次―

総論
1. 正常皮膚の組織的所見
2. 皮膚病理組織学の基本的所見と用語
3. 皮膚生検の方法と染色法の選択
4. 皮膚疾患の病理組織診断

各論
Advanced Memo
用語解説
参考文献
索引
http://www.molcom.jp/item_detail/41771/


【序文】
本書の初版を2000年に発刊したところ,皮膚病理組織診断学のテキストとして多くの先生方にご利用いただくことができた.皮膚病理組織学の初学者のみでなく,中堅・ベテランの皮膚科医,さらには病理医の先生方にも予想外に幅広くご使用いただき,有用なテキストであるという評価をいただいた.本書を入門書であるとともに,日々の皮膚病理組織診断にも役立つものであってほしい,という願いを込めて作成した著者としては大いに励まされることであった.
 今回,改訂第2版の作成に当たり,初版の基本的姿勢を堅持したうえで,全篇にわたって記述を綿密に吟味,改訂するとともに,以下のようにかなり大幅な改変を行なった.
1)各論の疾患の臨床所見については,初版では空き頁に数葉の写真を載せた以外は,簡単な文字記載のみとしたが,今回の改訂版では全疾患について定型的な臨床写真を掲示した.このことは,臨床皮膚科学のエッセンスともいえる臨床像と組織所見の相関の考察に大いに資するものと考える.
2)各論に取り上げる疾患数を112疾患から150疾患へと大幅に増やした.初版で取り上げた疾患についても,画像や記載を綿密に再検討し,多数の疾患について図の差し替えや記述の改訂を行なった.また初版と同様に,各論の各疾患において鑑別疾患や関連疾患をなるべく多数取り上げ,その鑑別のポイントを具体的に記述するとともに,必要に応じて鑑別疾患,関連疾患の組織写真も掲示した.
3)初版では総論「皮膚疾患の病理組織診断」の章にはシェーマと診断アルゴリズムを記載したのみであったが,今回の改訂において,この章にも実際の組織写真をなるべく多く掲載するようにした.とくに,各論で取り上げていない疾患については,この総論において実際の組織写真を掲示するように努めた.
4)上記の各論,総論のいずれにおいても,丹念に相互の参照頁を明示し,有機的に本書を活用できるように配慮した.このような拡充と工夫によって,本書は皮膚科の日常診療で遭遇するほとんど全ての疾患の病理組織診断に対応できるものになったと自負している.
5)各論の見開き項目前の空き頁を利用して,皮膚病理組織診断にかかわるトピックス的事項をいくつか取り上げ,「Advanced Memo」として記載した.
 以上が今回の改訂の骨子である.本改訂版の作成に当たっては誤謬のないよう,細心の注意を払ったが,初版の序文でも述べたように,何分にも単著であるので,思わぬ誤記があるかもしれない.そのような箇所に気づかれたらご教示くださるようお願いしたい.
 本書が皮膚病理組織診断学の要諦を身につけ,さらには皮膚病理組織診断の実務を遂行するうえで,少しでも読者の先生方のお役に立つことができれば幸いである.
2008年 晩秋
信州・松本にて 斎田俊明
(一部改変)

【本書の構成と使い方】

本書は総論,各論,用語解説の3部で構成されている.読者はまず総論部分を通読し,皮膚病理組織診断学の概要を頭に入れるようにしてほしい.
 総論では,まず正常皮膚の組織構築に関する基本的事項を記述し,次に皮膚の主要な病理組織学的所見とそれを表す用語について解説した.さらに皮膚生検の仕方を記述し,病理組織診断に有用な特殊染色と免疫組織化学的マーカーを一覧表で示した.次いで皮膚の病理組織診断の基本的考え方と具体的な診断手順を記述した.腫瘍については,まず良性腫瘍と悪性腫瘍の鑑別法を述べ,皮膚に原発する代表的な悪性腫瘍について記載した.次に煩雑な病型分類のために.診断上しばしば悩まされる良性上皮性皮膚腫瘍の診断に関し,著者らの考案したアルゴリズム的診断法を記述した.炎症性疾患の病理組識診断についてはAckermanのパターン分析の手法に準じた診断手順を記載した.各反応パターンをシェーマで示すとともに,各パターンのカテゴリーに属する代表的疾患を例示した.各論で取り上げている疾患については,その該当頁を括弧内に示した,なお,腫瘍性,炎症性疾患のいずれについても,各論で取り上げなかった疾患は,総論においてなるべく実際の組織写真を掲示するように努めた.
 各論では代表的な組織所見を呈する150疾患を取り上げた.その配列は英語あるいはラテン語病名によるアルファベット順としたので,疾患事典的に用いることが可能である.巻末の和文索引を使えば日本語病名からも容易に該当頁を見出すことができる.各論で取り上げた疾患の選択は必ずしも頻度や重要度によるものではなく,定型的組識変化を示すような代表的疾患を取り上げるようにした.
各論は原則として各疾患1頁の構成としたが,重要疾患などでは2頁にわたったものもある.各論の構成は,初めに臨床像を簡単に記述するとともに,実際の臨床写真を掲示した.次に診断確定に重要な病理組織所見を整理して,箇条書きで記載した.各頁の右側には各疾患のカラーの組織写真を,原則として弱拡大,中拡大,強拡大の順で縦に配置し,簡潔な説明文を付けた.HE染色標本の所見を原則としたが,一部の疾患については特殊染色や免疫組織化学的所見の写真も掲載した.このようにして言葉と視覚から各疾患の特徴的組織所見が明確に把握できるように配慮した.各論におけるもうひとつの大きな特徴は,各疾患において組織学的に鑑別が問題になる疾患をなるべく多数取り上げ,その鑑別の要点を具体的に記述したことである.各論に採用した疾患数は限られているが,鑑別疾患に取り上げた疾患はその数倍にも達するので,実質的には重要な皮膚疾患のほとんどすべてを本書によって診断することが可能である.なお,各論の各疾患末尾の「メモ」欄には診断確定に役立つ免疫組織化学的所見や当該疾患に関連する最近のトピックス,問題点などを記載した.
 巻末の用語解説では皮膚病理組織学に関連する用語を網羅的に取り上げ,五十音順(日本語用語)ならびにアルファベット順(英語を主体とする欧文用語)に配列して解説した.ここでは,各用語の典型的所見が認められる組織写真の掲載頁を括弧内に示したので,参照してほしい.本書の利用中に用語上の疑問が生じたら,その都度この用語解説や欧文,和文索引など利用し,意味内容を確認するようにしてほしい.
 最後に参考文献として,皮膚病理組織学の英文の教本をリストアップし,主要なものには簡単な解説を付した.本書で皮膚病理組織学の初歩を学ばれた読者が次の段階の専門書を選択する際の参考にしていただければ幸いである.
http://www.nankodo.co.jp/wasyo/search/syo_syosai.asp?T_PRODUCTNO=2242331

皮膚病理組織診断学入門

皮膚病理組織診断学入門

皮膚科専門医Clinical Exercises 問題編 128問

皮膚科専門医Clinical Exercises 問題編 128問

皮膚科専門医Clinical Exercises

皮膚科専門医Clinical Exercises

1皮膚科学序説
日本で初めて記載された皮膚疾患

2皮膚の構造と機能
基底膜
角化,周辺帯(1)
角化,周辺帯(2)
ケラチン
ケラチンを有する細胞の分布
皮膚のバリア機能
ドライスキン

3皮膚の免疫学と病態生理
サイトカイン(1)
サイトカイン(2)
サイトカイン(3)
ランゲルハンス細胞
好酸球
エイコサノイド
アレルギー炎症
アボトーシス
FceRlを有する細胞

4皮膚病理組織学
Wells症候群の病理組織
代謝異常症の病理組織
特殊染色法

5皮膚免疫組織学
皮膚免疫組織

6 湿疹および皮膚炎
アトピー性皮膚炎(1)
アトピー性皮膚炎(2)
アトピー性皮膚炎(3)
アトピー性皮膚炎(4)
ダニ抗原

7 物理・化学的皮膚障害 
光線過敏症(1)
光線過敏症(2)
光老化

8 紅斑類および毛細血管拡張症
Sweet病

9 紫斑
アナフィラクトイド紫斑

10 血管・リンパ管の疾患
ANCAの総論
ANCA関連血管炎

11 蕁麻疹,痒疹,皮膚掻痒症 
蕁麻疹

12 中毒疹,薬疹 
薬疹(1)
薬疹(2)

13 水疱性・膿疱性疾患 
水疱症
自己免疫性水疱症
先天性表皮水疱症

14 角化症
尋常性乾癬
遺伝性角化症(1)
遣伝性角化症(2)
Netherton症候群

15 色素異常症
色素異常症
肝斑
雀卵斑

16 真皮の疾患
瘢痕,ケロイド

17 膠原病とその類症 
エリテマトーデス
抗リン脂質抗体症候群
強皮症
強皮症様病変
Sjogren症候群
成人Still病

18 皮膚付属器の疾患 
抜毛癖
円形脱毛
ざ瘡
爪疾患

19 代謝異常症 
アミロイドーシス
ムチン沈着症
黄色腫
原発性皮層骨腫

20 母斑,母斑症および皮膚良性腫瘍
扁平母斑
太田母斑
若年性黄色肉芽腫
Recklinghausen病
痛みを伴う皮膚腫瘍

21 皮膚悪性腫瘍 
皮膚悪性腫瘍
日光角化症
悪性黒色腫
悪性リンパ腫CTCL,ATL
CTCL
22 細菌性皮膚疾患 
細菌感染症(1)
細菌感染症(2)
細菌感染症(3)
細菌感染症(4)
MRSA
A型溶連菌

23 皮膚結核および皮膚非定型抗酸菌症
皮膚非定型抗酸菌症

24 皮膚真菌症 
真菌症(1)
真菌症(2)
真菌症(3)
真菌症(4)
真菌症(5)
足白癬(1)
足白癬(2)
爪真菌症
カンジダ
マラセチア
スボロトリコーシス
黒色真菌症
皮膚ノカルジア症
プロトテコーシス
世界の真菌症

25 スピロヘータ・原虫・動物性皮膚疾患 
Lyme病,ツツガムシ病
ボレリア感染症
虫刺症
動物性皮膚疾患

26 ウイルス性皮膚疾患および急性発疹症 
ウイルス性皮膚疾患
ウイルスの垂直感染
学校伝染病
ヒト乳頭腫ウイルス(1)
ヒト乳頭腫ウイルス(2)
ウイルス性疣贅
青年性扁平疣贅
疣贅状表皮発育異常症
伝染性軟属腫
AIDS

27 性感染症
梅毒

28 粘膜疹とその関連疾患 
口唇に好発する皮膚疾患
女性外陰部に好発する皮膚疾患
◇陰部に好発する皮膚疾患

29 内臓障害と皮膚病変 
内臓悪性腫瘍のデルマドローム
炎症性腸炎を伴う皮膚症状
妊娠に伴う皮膚症状
透析患者の皮膚病変
腎不全に伴う皮膚症状
ドライアイ

30 治療 
サイトカイン治療
インターフェロン治療
シクロスポリン
内服薬と妊娠
皮膚潰瘍の治療
薬剤相互作用(1)
薬剤相互作用(2)
薬剤相互作用(3)
イトラコナゾールの薬剤相互作用
レーザー療法
血管腫のレーザー治療
サンスクリーン